市民に信頼される枚方市政であってほしい

奥野 枚方市議会議員(2022年05月)

 3月定例月議会の冒頭、市長が述べた2022年度の市政運営方針の「はじめに」の内容に対して、会派(連合市民の会)から行った代表質問を受け、その後の予算特別委員会において、私からは、①あらゆる危機事象を想定しながら、常に備えることができているのかどうか、②「万博後のレガシー」とは何か、それが「暮らしたくなるまち」にどうつながるのか、③「公民連携」が手段ではなく、自己目的化していないか、④市民との「協働」が内実のあるものになっているのか、⑤本当に「強さ」と「優しさ」を兼ね備えた、市民に信頼される市役所になっているのか、という観点から、予算審議に臨みました。

 質問の要旨は次の3点です。

 

Ⅰ.社会・経済状況を踏まえた的確な状況判断か

 未来に対して説明責任が果たせ、将来にツケを残さない予算編成となっているのか。「賑わい」創出が、直接、市税入に結びつくわけではない。「賑わい」創出という魔法の言葉で惑わすことなく、市民生活を支える社会基盤の整備に取り組むべきではないか。

 

Ⅱ.将来の財政見通しがあまりにも楽観的である

 この20年間、本市個人市民税は概ね220億円台、固定資産税は概ね 210~220 億円での推移で、20年前には50%を超えていた自主財源比率は30%台にまで下がり、将来も上昇する見込みがない。人口減少と高齢化の進展、納税者一人あたり担税能力の低下、自己財源比率の減少という安定的で自主的な財政運営が極めて困難な財政構造の中で、大規模投資をするには、あまりにも財政見通しが楽観的なのではないか。

Ⅲ.市民や議会に丁寧な説明ができているのか

 虚偽公文書作成や寄附収受の取扱い手続き等、行政内部での協議や議論の「風通し」が悪く、施策の公益 性を高める作業が滞っているのではないか。

 

 予算特別委員会で行った質問の詳細内容はホームページにアップしています。

 市政報告(Vol.10)にも一部取り上げていますので、ご覧いただければ嬉しいです。


 市議会議員にならせていただき、3年になります。

 すべての人が「今」を輝いて生きていける社会。一人ひとりのありのまま・多様性を認め合い、誰一人取り残されず、お互いさまで支え合える社会。みんなが安心して暮らせる社会。住みたいまち、住み続けたいまち、そんな枚方を皆さんとともに作っていくため、目の前の課題解決に向け、これからも一歩一歩、進んでいきたいと考えています。

 枚方市の動き、これからもしっかりとウオッチし、発言していきます。どうぞ、皆さまのご意見・ご感想など、多くのお声をお聞かせいただければと思っています。よろしくお願いいたします。